自動車軽量材として注目されるフィラー”モスハイジ”

2004/10/07

 モスハイジ(商品名)は、近年アスベスト代替材として各分野へ使用拡大されておりますが、ポリプロピレン(以下PPという)にフィラーとして配合したPP複合材は、一般的なフィラーを配合したものと比べて軽量かつ加工時間を短縮できるという機能を持っています。
 自動車1台あたりのPP樹脂部品の使用量は年々増加しておりますが、自動車PP樹脂部品の主な例としてインストールメントパネル、バンパー等があります。これらの自動車用PP樹脂部品はPP樹脂ペレットを原料として射出成形器で製造されますが、原料のPP樹脂ペレットはその物性を改良するためにフィラーとしてタルク粉が20~30%配合されます。このタルクの代替でモスハイジを配合することにより自動車用PP樹脂部品は、次のように高性能化することができます。①フィラー量を低減できる(軽量化)、②高剛性、高靭性により薄肉化が可能(軽量化)、③成形加工時に高流動性を示し、冷え易く固まり易い(成形時間の短縮)、④表面外観の改良やタッチ感の改良(高級化)、⑤使用後のリサイクルはタルクと同時に行える(リサイクル性)、⑥燃やした後の灰は酸化マグネシウム(環境材)
 以上により、当社はモスハイジを重要戦略商品として位置付けており、自動車市場のグローバル化に伴い世界的な販売活動を推進しております。
【本件に関する問い合わせ先】
ファインマテリアル事業部フィラーグループ 野村(TEL:03-3279-3236)