⾝近にあるカルシウム

カルシウムとは?

秋吉台  みなさんはカルシウムとは何かと聞かれたら何を連想しますか?おそらく⼤多数の⼈が、⽜乳など乳製品に多く含まれる栄養分を連想するのではないでしょうか。当社ではこのカルシウム(元素記号:Ca)を主成分とする⽯灰⽯を加⼯し、みなさんの⾝の回りに必要不可⽋な製品を製造・販売しています。
 この⽯灰⽯は、国内で⾃給が可能な数少ない資源であり、⽯灰⽯のルーツは海底に存在するサンゴだと⾔われています。太古の昔にサンゴが海の中で⼆酸化炭素を吸収し、⽯灰質の殻を形成、⼤型化したものがサンゴ礁となりました。その後⻑い年⽉をかけて、海底のサンゴ礁が地殻変動によって陸上へ隆起したものが⽯灰鉱⼭となりました。
⽯灰鉱⼭は⽇本全国に200カ所以上所在しており、⼭⼝県の秋吉台、福岡県の平尾台、四国カルスト(愛媛、⾼知の県境)は「⽇本三⼤カルスト」*として、注⽬を集めています。
*カルスト:石灰岩で形成された地形。

カルシウムが使われている製品

 身近なカルシウム製品のわかりやすいものとして挙げられるのは、学校のグランドで使われる「ライン引き」や海苔や煎餅に使用される「乾燥剤」があります。昔みなさんが小さいころ学校で見ていた「ライン引き」は消石灰が用いられておりましたが、今では石灰石を粉末にしたタンカルが主流となっています。また「乾燥剤」については、石灰の特徴である湿気を吸収するはたらきを活用し、海苔や煎餅のパリパリ感を引き出しております。

 当社の石灰製品は、上記以外にも様々な身近な製品の製造工程に使用されています。
 まずは鉄です。鉄は鉄鉱石を溶かし加工して作られますが、この溶かす工程で石灰を混ぜることで不純物を取り除く作用があります。その為、純度の高い鉄を作る為には石灰が必要不可欠です。
 次に紙・パルプです。みなさんが普段使用している洋紙は、木材チップを原料に作られますが、石灰は洋紙の白色度や強度、不透明度を高めるために必要となります。
 他にも土木向けに石灰は必要とされています。石灰はみなさんが普段歩いている道路や建物の目に見えない部分(舗装の下)を作る前の段階で、水分が多く軟弱な地盤を石灰の特徴(水分を蒸発させる反応)を利用し、強固な地盤へと改良することが出来ます。

 このようにカルシウムとしての石灰は、私たちの生活に必要不可欠な分野で使用されています。